W04 | 陶器と磁器ってどう違うの? |
VS | ||
陶 器 | 磁 器 |
陶磁器は陶器と磁器の総称なのです! |
一般に「やきもの」といわれてるものは、専門的には、「陶磁器」と呼ばれてます。 そして陶磁器は、大きく「陶器」と「磁器」に分かれています。 つまりやきものは、つぎのような式になるのです。 やきもの≒陶磁器 陶 磁 器=陶器+磁器 こまかくいいますと、もっと分類はありますが、ここでは大きく陶器と磁器の違いについて説明してまいります。 「土もの」といわれる「陶器」は、陶土とよばれる粘土、つまり土が主な原料です。 一方「石もの」といわれる「磁器」は、陶石とよばれる岩石が主な原料となります。 原料の違いで、それぞれの性質が違ってくるのです。 陶器と磁器の簡単な見分け方と性質の違いを説明します。 |
陶器と磁器の性質の違い |
見分け方 | 陶 器 | 磁 器 |
たたいた時 出る音 |
にぶい、低い音 | 金属的な澄んだ高い音 |
原 料 | 陶土(粘土)が主 | 陶石を粉砕した石粉が主 |
透 明 度 | なし(光が透き通らない) | あり(光が透き通る) |
色 合 い | 多くが淡い色 | 純白色 |
吸 水 性 | 吸水性多孔性なので水が浸透する。 しかし釉薬がかけてあるので、水を通さないのが普通。 |
ほとんど水を通さない |
素 地 | 焼がやわらかく、質が荒く多孔性 | 焼が固く、質が緻密で気孔が少ない。 |
このような性質から、やきものの取り扱いには気を配らなければならないことがあります。特に、たいていの破損は洗う時に起きるものですから、食器洗いには気をつけましょう。 やきものの扱い方 1.陶器は吸水性が高いので、醤油などの有色水分は「しみ汚れ」の原因になります。 初めて使うときは、温水か水によく浸してからお使いください。 2.洗う時は、洗剤の中に長時間つけおきしたり、熱湯で洗うことはさけましょう。 腐食の原因となります。 また、かたいタワシでこすると絵付けがはげることがあります。 3.陶器はもちろん、磁器はかたいといってもしょせんワレモノです。 扱いはていねいに、特に磁器は、 部分的な衝撃にチップ(小さなカケ)を起こしやすいので注意しましょう。 |