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やきものの上手な扱い方 うつわを購入したら うつわを使う前に うつわの洗い方 金銀彩のうつわの取り扱い 電子レンジに入れるときの注意 重ねておいた器が取れなくなったとき うつわの置き方(どっちが正面) |
● うつわを購入したら |
器を買い求めたら、まず器の底を良く見てください。昔は、せとものやさんが砥石で磨いてくれましたが、最近はメーカーが研磨をしますので、売場ではしないようです。しかし、もし底にザラツキが残っていると、食卓や塗物に傷つけますので確認するようにしましょう。ザラツキが残っている時は、砥石か、サンドペーパーでこすり、 湯に入れてよごれを落としましょう。 |
● うつわを使う前に |
土物の器で萩焼など表面がひびのようになっているものを貫入(かんにゅう)といいます。貫入は吸水性が強いので、使う前に水につけて充分水を吸わせてから使います。そのまま使うと、醤油や色のある果汁など食物の色素が染み込んで落ちにくくなり、カビが生える原因ともなります。また使う前に、器を米のとぎ汁や塩水で煮るのも有効といわれています。 土鍋は、使う前に外側の水気をふき取り、中に水を張って弱火で沸騰させます。水の中に米を入れて お粥にして炊くとさらに効果的です。また、米のとぎ汁を煮立てるのも効果があります。 |
● うつわの洗い方 |
使い終わったあとは、早めに水につけ中性洗剤で洗いましょう。うつわにはいろいろな形がありますので、互いにぶつけないようひとつずつていねいに洗いましょう。水をきったらふきんでよくふきとり、特に土物はよく乾燥させます。また、表面にざらつきのあるような陶器は、タオルで拭くと毛ばたつことがあります。 |
● 金銀彩のうつわ |
金や銀で彩色された器には、たいてい本当の金や銀が使われています。ですから基本的には金器、銀器と同じように扱うべきです。金属たわしやキズのつくようなスポンジ、クレンザー、研磨剤の入った洗剤は使うべきではありません。銀は酸化して黒ずむことがあります。練り歯みがきをつけて軟らかい布で磨けば元にもどります。塩や重曹でも同じ効果がありますが、傷がつきやすいので注意しましょう。銀彩の器は、永く使わない時はラップに包んでおくと酸化が 防げます。 |
● 電子レンジ |
磁器についてはほとんど問題がありませんが、陶器(土もの)はなるべく使わない方が賢明です。まず、磁器陶器ともに金銀彩が施された器は、電子レンジには使えません。金属食器が電子レンジで使用できないように、模様の金銀も電子に反応します。また、貫入(ひび焼)のあるものは、長時間使用するとまれに破損することがあります。耐熱用とか電子レンジ用と表示されているものは、安心してお使いいただけます。 |
● 重ねておいた器が外せなくなった時 |
重ねた小鉢やコップなどが外せなくなるということは、よくあることです。そのような時は、無理に力を入れたり叩いたりせずに静かに対処します。まず洗い桶にやや熱め(40度位)のお湯をたっぷり入れ、重なった器のすき間に少量の洗剤を流し込みすべりをよくします。重なった外側の器だけを湯につけて少しずつ動かすようにしていますと、わずかに動かせるようになります。その時をねらって引き抜くと簡単にはずすことができます。 |
● うつわの置き方 |
和食器の形は、木の葉、割山椒、扇など形が変わったものが多くなかなか楽しいものです。しかし器にはそれぞれ正面があって、形によって置き方が決められております。お客様から見た時に、ちゃんと見えることが基本です。 代表的なものを下に付記しました。参考にしてください。 |
楓 葉先を向こう側に |
木の葉皿 葉先を左側に、葉柄を右側にして |
割山椒 割れた切り込みを前の正面にして |
扇形 開いたものは扇のに半分開いたものは要を右にして |
三つ足形 三つ足のうち一本手前にして |
蛤形 ちょうつがいを向こう側にしてく |
片口 注ぎ口を左側にし置く |